介護職は職員同士だけではなく介護サービスの利用者とも深く関わりを持つ必要があり、良い人間関係を築いていく必要がある。その大切さの理由として挙げられているのが、介護サービスを提供する際の拒否や不信感を払拭するためだ。
利用者の中には自分はまだ介護が必要ないと思っている人や何らかの事情で不本意ながら利用している人もいる。そういう人は介護サービスの利用に対して嫌悪感を抱いていることがあり、人間関係が構築できていない状態ではサービスの利用や提供を拒否されてしまったり、職員に対して不信感を口にしたりすることがあるのだ。
職員はそのような利用者とも信頼関係を築かなければならない。だがそうやって信頼関係を築ければ、利用者が抱く嫌悪感や不信感も和らげることが可能だ。信頼できる相手からの介護サービスであれば安心して受けることができるという声もあり、良い人間関係を結ぶことで介護職側も提供したいサービスを提供しやすくなる点がメリットだ。
また職員と利用者が良い人間関係を結ぶ大切さとしては、利用者側の本当の気持ちや希望を把握しやすくなるという点も挙げられている。利用者の中にはしてほしいことや逆にしてほしくないことといった要望を心の内に秘めている事がある。その他にも不安を抱えている利用者も少なくない。
このような要望や不安などの心の内は人間関係が結べていないと打ち明けてくれない場合がある。そのため、良い人間関係を結ぶことで利用者が気持ちを吐き出しやすくできるというところも大切なポイントだ。